新しい緑が芽吹き、お気に入りのコートも、そろそろクリーニングに出そうかというある春の日。
ミカがビデオカメラのレンズ越しに、ソファーの上を歩く被写体を追いかけています。
スピカ
…
スピカ
……
ミカ
…じ~…
スピカ
………
スピカ
もう!一体なんだニャ?
ミカ
なっ、何って今しか無いスピカの成長を動画に記録している…
スピカ
絶対嘘だニャ!
ミカ
スピカ、否定が早いよ? もう少し私の話を聞いても良いんじゃないかな??
スピカ
どうせロクなことじゃないニャ。
ミカ
そんな酷い言い方しなくても…シクシク
スピカ
シクシクって口で言ってるにゃ。怪しすぎるニャ。
そこへドアを開けてルーシーが入ってきました。
ルーシー
スピカったら、ミカちゃんに意地悪をしちゃダメよ?
スピカ
だって、ミカが良からぬ事を企んでいるニャ。
ミカ
そんなことないよ!スピカを動画に収めてお金を稼ごうなんて思ってないよ!
ルーシー
もしかして、ユー〇ューブに投稿するのかしら?
ミカ
ギクッ!どうしてわかったの!!
