ピンポ~ン
静かな朝にインターホンの音が響き、部屋から出てきた一匹の白猫。
ご主人様のために朝から甲斐甲斐しく、働く使い魔のスピカ。
どうやら、ミカの実家から宅配便が送られてきたようです。
荷物を部屋に運んでもらい、受け取りのサインを済ませました。
スピカ
ミカ~もう起きているかニャ??
ミカ
……すぅすぅ……
ミカの部屋では、幸せそうな寝息に包まれています。
スピカ
ミカ、そろそろ起きるニャ!夏休みだからって、いつまで寝ているつもりニャ!!
スピカ
ルーシーは朝から学校の委員会の仕事に行っているのにミカと来たら、困ったものだニャ…
ミカ
まだ早いよぉ~
スピカ
もう9時ニャ!実家のお父さんから、宅配便が届いているから、早く確認するニャ!
眠そうに眼をこすりながら起きてきたミカ
ミカ
お父さんから?なにかな~??
スピカ
ちょうど僕が入れそうな大きさの箱だニャ。
ガサガサ…ミカは箱を開けてみます。
ミカ
!?アルバム??
スピカ
封筒も添えられているニャ?
ミカが開いたアルバムには、ミカが生まれた時から高校に入学するまでの写真が丁寧に並べられ、日時とコメントが付されている。
スピカ
ミカも昔は可愛かったんだニャ~…
ミカ
その文章はおかしいよ?『は』と『も』の位置が逆じゃないかな?? プンプン
スピカ
全然間違ってないニャ
ミカ
封筒には何が入っているのかな。
スピカ
開けてみるニャ!
ミカが封筒を開けると、中から『お盆玉』と書かれた便箋と、細長い一枚の紙が出てきました。
ミカ
お盆玉??
スピカ
お年玉じゃなくてお盆玉ニャ?
ミカ
それじゃ、この紙は何かな?100,000エデンって書いてあるけど?
スピカ
!?ニャ!
スピカ
それは小切手ニャ!
ミカ
??? コギッテってなに?
スピカ
小切手はお金と一緒だニャ。使い方は朝ごはんを食べながらで良いかニャ?
ミカ
うん♪朝ご飯作ってくれてありがとう。 ニコニコ