さっきルーちゃんが言ってた『まねーろんだりんぐ』ってなに??
マネーロンダリングは、別名『資金洗浄』とも言われているわ。
『資金洗浄』って言うのはものの例えで、実際に石鹸で洗ったりする訳じゃないニャ。
タックスヘイブンの国は、大富豪やたくさんの会社に来て欲しいって言ったわよね?
うん!!人や会社を呼んで、国を豊かにしたいんだよね??
その通りよ。でもさっきスピカが言ったように、それぞれの国で税金を逃がさないように、ルールを作っているから、単純に税金が安いだけじゃダメなの。
来てくれた大富豪や会社を守るために、他の国に情報を教えないよう秘密にするニャ!
でも、人の情報を教えないなんて、普通の事じゃないの?
普通の情報なら良いんだけど、税金を逃れるためだったり、犯罪に関わるお金だった場合、通常は国同士で情報交換や、情報開示をするの。
もっと砕いて言うと、『犯罪に関わっているお金でも知りません』って目をつぶる事ニャ。
犯罪で手に入れたお金をタックスヘイブンの国に持っていく。→情報が秘密にされている。→タックスヘイブンの国から出るときは、そのお金がどこから入ってきたか解らない。→犯罪に関わっている証拠がない綺麗なお金になる。
そうよ。そのお金がまた犯罪に使われて…ってことを繰り返すと、どんどん犯罪に絡むお金が増えてしまうの。
一部の国で行われているテロ行為にも、タックスヘイブンを利用して、お金をやりとりしている可能性があるニャ。
今回のパナマ文書は、この『タックスヘイブンで行われた、お金のやり取り』の情報が流出したのよ。
まだそこまでは解らないんだけど、たくさんの大富豪や偉い人達が、タックスヘイブンを利用して税金を安くしていたみたいよ。
その通りニャ。みんなのお手本となるべきなのに、モラルに欠けるニャ!!
膨大な借金を背負って、自分の国の力だけでは返せなくなってしまうことニャ。
あるニャ。その場合、他の国や特定の銀行からお金を借りて、何とか再建するニャ。
それはもう想像できないくらい大変だと思うわよ。持っているお金が、今この瞬間にチリ紙と同じくらいの価値しかなくなって、仕事もない、食料も確保出来なくなるってことなの。
でも、今回パナマ文書に、その破綻したときの首相の名前が挙がっていたニャ。
国民が大変な目に合っているときに、国で一番偉い人が自分の財産だけ国外に逃がしていた…かも知れないって事ニャ。
みんなの気持ちも同じだったと思うわ。『私たちが大変なときに…』って。
そのせいかどうかは、本人しか解らないんニャけど、その首相は辞任したニャ。
そんな事があったんだね。テレビを観ているだけじゃ全然わからなかったよ。
もしかしたら、まだ色々と出てくるかも知れないわね。
ニュースを観ていると、色々な情報があるから奥が深くて面白いニャ
パナマ文書編 おしまい♪
次の話へ続く→
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