第1話 ミカのお給料と消えたお金の謎ニャ!

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太陽が地平線に溶け込み、夜の帳が下り始めたある夜。

ソファーに腰かけたミカは、難しそうな顔をして何やら書類と睨めっこしています。

向かいのソファーから、それを眺めていたスピカがため息をつきながら尋ねます。

スピカ
まだ宿題が終わらないのかニャ?

ミカ
!?

ミカ
違うよ~宿題はもう済ませたもん。

スピカ
それじゃ何をそんなに難しそうな顔をしているんだニャ?

ミカ
う~ん…実は今日アルバイト先からお給料を貰ったんだけど…

スピカ
それがどうかしたニャ??

ミカ
私の計算と合わないの。

スピカ
たくさん貰ったのかニャ?

ミカ
それが、少ないんだよ。

スピカ
それはお給料明細かニャ??

ミカ
そうだよ!私の計算によると、ピッタリ10万エデンの筈なんだけど…

スピカ
どれくらい少ないんだニャ??

ミカ
720エデンだよ。

スピカ
ちょっとお給料明細を見せてみるニャ。

ミカ
うん。ちょっと見てみて~

スピカ
どれどれニャ。

ミカの給料明細

スピカ
ミカ、もしかして『支給』の合計額しか見てないんじゃないのかニャ?

ミカ
えっ!もちろんだよ。だって、働いた分だけお金は貰えるよね??

スピカ
確かに、間違ってはいないんニャけど…

ミカとスピカの話が盛り上がって来たころ、それにつられるように、ルーシーが寮に帰ってきました。

ルーシー
ただいま。

ミカ
おかえりなさい♪

スピカ
おかえりなさいニャ♪

ルーシー
あらあら、二人で何か楽しそうな話でもしているのかしら?

スピカ
今、ミカのアルバイト代で、何を買ってもらうか話していたところニャ!

ミカ
ちょぉ~っと!スピカ!!そんな話全然してないよね?

スピカ
あれ?違ったかニャ??

ミカ
私のお給料が少ないって話をしていたはずだよ??

スピカ
そう言えば、そんな話をしていたような気がするニャ~

ルーシー
そうなの?それじゃ、私もお話に混ぜて貰おうかしら♪

スピカ
それじゃ、ルーシーも帰って来たところで、温かい紅茶でも飲みながらお話するニャ♪

続く→

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