夏休みも中盤に差し掛かったある夜のこと。
ミカとルーシーは、色鮮やかな浴衣に身を包み、花火大会に来ています。
月が静かに輝く夜空の下、川沿いにはたくさんの屋台が立ち並び、それを忙しそうに駆け足で巡る子供たち。
頭にはお面を、右手にはりんご飴、左手に綿あめを握りしめ、笑顔で溢れています。
ミカ
もぐもぐ♪
ミカ
ルーちゃん、たこ焼きすごく美味しいよ♪少し食べる??
ルーシー
ミカちゃん、ありがとう。でも、今は遠慮しておくわ。
スピカ
ミカ、ちょっと食べすぎニャ?まだメインイベントの花火は始まっていないニャ。
シャウラ
なに言うてんの。花火大会言うたら、唐揚げや焼きそばと、『泡が出る金色の飲み物』が必須やん♪
スピカ
!!
スピカ
シャウラ!いつの間に来たんニャ!?
シャウラ
ウチはいつも神出鬼没やんか。
スピカ
ちなみに、そのネタは以前にやってるニャ。
シャウラ
ホンマかいな!ウチとした事が、初歩的なミスをやってもうたわ~。
シャウラ
……
シャウラ
まぁそれはさておき、そろそろ花火始まるで。
ルーシー
そうね。みんな揃ったところで、そろそろ綺麗に花火が見える場所に移動しましょう。
ミカ
もぐもぐ♪そほぉだね。もぐもぐ♪
スピカ
ミカ、せめて食べるか話すかどっちかにして欲しいニャ。汗
花火が打ち上げられる川の対岸で、ベストポジションを確保した2人と2匹。
するとまもなく…ヒュ~っと言う空気を切る音が響き、直後に…
ド~ン!!っと言う轟音と、夜空を伝わる圧倒的な衝撃。暗い夜空には色鮮やかな花が咲き乱れ、二人と二匹の顔を明るく照らします。
スピカ
た~まや~
シャウラ
か~ぎや~
ルーシー
すごく綺麗ね~♪
ミカ
うんうん♪気合い入れて浴衣を着た甲斐があったよ♪♪
ミカ
ところで…
スピカ
ニャニャ??
ミカ
お店で花火を買ったら、そこそこのお値段じゃない?
シャウラ
特に打ち上げ花火は高いですもんね~
ミカ
そうそう!それじゃ、今打ち上げている花火っていくらくらいするのかな?
スピカ
突然現実的な事を言わないで欲しいニャ~ 汗
ルーシー
でも、ミカちゃんの気持ちもよくわかるわ(笑)
ルーシー
打ち上げ花火は、『玉』の大きさと、中に込められる星(火薬)を破裂させる技術によって変わるらしいんだけど、
ルーシー
安いもので5~7万エデン。高いものになると100万エデン近くするものまで、色々あるわ。
ミカ
!!!!
ミカ
一つの花火が100万エデンもするの??
スピカ
花火はすごくお金が掛かっているニャ~
ミカ
そんなお金誰がだしてくれるの?私たちタダで観ているのに!
シャウラ
ミカさん、そこは大人の事情です。
ミカ
そうなの!?
スピカ
それじゃ、次回はそのあたりを詳しく話していくニャ♪